レスリー・チャン あなたが与えてくれたもの
日本、4月。桜の花が盛りを迎える季節。しかし、香港からの知らせは、その淡いピンクの世界を一瞬にしてモノクロに変えてしまいました。私たちはあなたの存在、あなたの与えてくれていた幸福の大きさを、改めて思い知らされました。
「私は私」―私たちはあなたがありのままの自分を愛する強さを持って、自らの人生を懸命に生き抜いたことを知っています。
「私は私」―私たちはあなたが仕事に情熱を持って取り組んでいたことを知っています。俳優としては、香港映画の黄金期を支えた大スターの座にとどまることなく、さらに新しい可能性を目指していました。歌手としては、常に第一線で活躍し、芸術性の高いそのコンサートは全てにおいて完璧であり、多くの人々を魅了しました。
「私は私」―私たちはあなたが全ての人に対して誠実であったことを知っています。そして、ご家族やたくさんの友人方、仕事仲間に愛されていたことも。
「私は私」―私たちはあなたがファンを愛し、大切にしてくれたことに感謝しています。あなたは何度も日本を訪れ、2冊の素晴らしい写真集を贈ってくれました。率直に自らのことを語る言葉、それこそがあなたから私たちへの贈り物でした。
『慶』の中であなたはこのような言葉を残してくれています。(注※)「君は僕の眼差しをとらえられないし、僕も君の瞳が見えない。でも、顔が見えなくても、お互いに分かり合えるし、喜びを分かち合えると信じている。」「君は僕を覚えているだろうし、一緒に過ごした時を忘れはしないだろうから。」
あなたのいない新しい春がこれから何度も訪れます。そして私たちは心に消えない痛みを抱えながらも、あなたの残してくれたかけがえのないものを大切にしていきます。あなたを愛し、信じていきます。すみれ色の夕空に、月に、風に、あなたを感じながら。
あなたが開いてくれた新しい世界への扉、結んでくれたたくさんの縁、誰かのことを想って生きるあたたかさ・・・。それらが色あせることは、ないのですから。
「私は私」―ステージ上で、満足げに微笑みながら高らかに「我」を歌い上げたあなたの姿を、私たちは忘れはしません。あなたは私たちの目標。追い続ける人。
輝きは永遠に。レスリー、たくさんの幸せを、ありがとう。
愛と感謝を込めて
日本のファンより |
(注※):産業編集センター出版部『慶―レスリー・イン・チャイナ』より引用 |
(2004.4.1) |
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