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TOP資料倉庫明報1874 別冊MPW特集『張國榮の足跡をたどる旅』>アイス・ライター
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アイス・ライター

 三日目の朝。コーヒー・ショップのテラスに座り、パイトゥーンの出現を待つ。聞いたところでは、以前、張國榮が最も頻繁に来ていたのがこのテラスで、コーヒー・ショップ・マネージャ自らが応対をしており、哥哥に関する思い出も多いとの事。マネージャの名前は非常に変わってて、氷(ピン)=アイスという。まず彼と話してみよう。

 氷という名前は彼のまなざしと関係があるかどうかわからないが、おかしく話している時にも人を見通すような目を彼は持っている。

 「レスリーはとてもお世話しやすいお客さまです。彼自身が面倒見のいい人で。一番むこうのあのテーブルに座るのが好きで、タバコを吸いながら、河を眺めたり、プールの人を眺めたり。香港からの旅行客が彼を見つけても、応じていました。」

 アイスは私がタバコに火をつけるのを見て、香りが彼のある記憶を呼び起こしたようだ。「レスリーはタバコを吸いますが、ライターはあまり持ち歩かず、テーブルにあるマッチで火をつけていました。マッチは風があると火がつきにくく、それをみて私はすぐ売店でライターを買い、彼に渡しました。人形が描いてあるようなお手軽なものです。次に来た時も、彼はまたライターを持ってない。私はまた、別の人形の絵のを買いました。その後も、彼が来るといつも、私は人形の絵のライターを彼に渡していました。数年間で、もしそのライターがまだ残っているとしたら、シリーズ・コレクションになっているでしょう。」アイスはこの時、柔らかいまなざしをした。

 私は彼にそのライターを買って来てくれないかと頼み、彼は買って来てくれた。「以前レスリーにあげていたのはムエタイシリーズの絵だったのが、今はスケートボードの絵に変わってしまってます。」

 アイスは本当はとても張國榮の演技が好きだが、哥哥の前では絶対にそんなことは持ち出さなかった。「尊重という名の線引きで、ゲストの方との距離は保たれるべきですから。」

 「レスリーはいつもコーヒーをオーダーします。コーヒーはずっと飲んでいるというわけでもなくて、時間が経つとこちらで暖かいポットと交換するのです。」空気を読むのに長けた人は、言葉なくとも全てを執り行う。「彼はただリラックスして、風に吹かれ、風で髪が乱れてもあまり気にしない様子でした。まるで、彼はこの河に属しているかのように、私には感じられました。」これがアイスの話の最後となった。

 そして彼は私の後ろの方に視線を移した。パイトゥーンが来たのだ。


日の名残り


以後、不定期ですが 訳が出来次第みなさまに記事を紹介していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

by Naomi



注意:このページの訳を無断で転載することは堅くお断りします。









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