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■ 張國榮的愛情故事 ■

■ 張國榮的愛情故事 ■
(1977年8月7日 456期「明報周刊」掲載)
撰文:阿陶


 張國榮の若さ溢れる無邪気な顔を前にして、私が最初に言った言葉は、「君の話をしてみてよ」だった。張國榮は几帳面に話した。「学校はローザリーヒル。F2の時にイギリスに転校、向こうで4年間勉強して去年香港に帰って来たんだけど、A Levelが預科に相当するってことを知らなくて、変なクラスに編入しちゃったんだ。それで、F5を一年余分にやって、テストはめちゃくちゃ・・・5月に亜洲歌唱比賽に参加して、その後のことは・・・みんなが知ってる通りだよ」

その後、コンテストでは優勝できなかったが、香港の観衆の支持を獲得。テレビタレントとなり、このインタビューを受けている。彼は「麗的」の所属タレントで、歌を歌い、ドラマに出演・・・・・・・・「愛情故事」(ラヴストーリィ)の類では、常に主役である。


水仙花少年

 早朝のコーヒーショップには少なからず客がいたが、このヒーローに気付く者は誰もいなかった。これが女性スターと男性スターの違いであろう。張國榮の肌は小麦色に日焼けしていて、髪はいま現代風にウェーブしており(くせ毛なんだと彼は言った)、背はさほど高くはなく(5フィート8.5インチと彼は言った)、痩せていて(Vogueのカメラマンから着映えのする体型だと言われたと彼は言った)、実際に若い(そうでもない二十歳だよと彼は言った)が、17歳ぐらいにしか見えない。ありきたりの形容詞ではあるが、本当にピュアな感じだ。

 張國榮は話すとき、一生懸命という表情をする。それは、相手によい印象を与えるよう努力しているようでもあり、相手が満足できるよう答えようという努力のようにも見えた。神話の中の水仙花少年(ナルシス)も、きっとこうだったのに違いない。

 私は彼に「ウィナーズのアランに似ているって言われたことない?」と尋ねた。彼のヘアスタイルときちんと整えられた眉は、私にアランを思わせた。彼はうなずきながら、「彼は僕ほど背が高くないよ。ヒールのある靴を履いても僕のここまで」と、手で額を指して見せた。「僕はヒールのある靴は履いたことない」そう言うと、彼の視線は朝食のハムエッグの方に移り、それを食べながら、続けて自分のことを話した。それは、録音を終えたばかりのアルバムのこと、一人で新しく借りた部屋のこと、毎週お母さんの手料理を食べに家へ帰ることなどだった。
「今は、一人で部屋を借りて住んでいるんだ」と彼は言った。
「僕の出てる番組、見たことある?」彼は言った。
「賈思樂の路線はやりたくないんだ。うまくやっても褒められることはないし、失敗すればボロクソに言われるからね」
「僕の目標は、女学生のファンをもっと沢山獲得することだね」
「僕の歌、どう思う? 歌はうまくないけど、歌うのは好きなんだ。毎朝6時に起きて、30分は歌の練習をする。『American Pie』は、毎日必ず歌う歌だよ。」


愛情不受擺イ布 

 「僕、本当はデザイナー志望だったんだ。父の仕事を継いでね。父は伝統的なテーラーだけど、僕はもっとモダンなのが好きなんだ。斬新的なスタイルがね」彼の父、張活海は有名なテーラーだ。
「僕の服は、全部自分のデザインなんだよ」
彼が着ているのは赤と白のピンストライプのシャツだったが、襟はついていず、襟ぐりと袖口は白だった。彼は私が何も言わずにいたので、続けた。「このスタイルは、もう何年も前から着てるんだ。昔は誰も着ていなかったけど、今では誰でも着ているよね」
 
「テレサ・モウと付き合っているって聞いたけど?」私は尋ねた。
「そうだよ!」彼がこんなにあっさりと答えるとは意外だった。
「本当に?『麗的』(テレビ局)の宣伝じゃないの?」  麗的は、彼らを理想のカップルとして「愛情故事」の中に、たびたび登場させようとしていた。
 
「最初は確かに『麗的』の宣伝手段だったんだよ。僕たちを一緒にくっつけてね。だけど、こういうことは、強制されて出来るものじゃないでしょ。恋愛まで他人に思うままにされるなんて、あまりに馬鹿げてるよ。『麗的』は僕によくしてくれるけど、僕だって利用されたくはないからね」

この言葉を聞く限り、この少年には、しっかりした自分の考えがあるようだ。ドラマの中で彼らはいつもラヴストーリィを演じているが、ドラマの外での愛情はいったいどうなっているのだろう?


第二個女朋友

 「始めは『麗的』の宣伝だったんだよ。手をつないで一緒に・・みたいなノリでね。 僕はふざけてテレサに『僕が君のボーイフレンドになろうか?』言ったら、彼女が『いいわよ!』って言ったんだ」 なんとストレートな!彼は、まるで落ち葉をかき集めるように朝食を終えると、「撮影が終わって、僕は彼女のことをいい子だなと思った。とても可愛くて、僕にはピッタリだと思ったんだ。それで、映画に誘ったのさ。一緒に仕事することが多かったから、仕事の後で一緒に遊びに行ったりね。彼女に愛してるって言ったことはないし、彼女も僕のことを愛してるとは言わない。でも、僕は本当に彼女のことが好きだし、彼女も僕のことが好きだと信じてる」

 なんてステキな「愛情故事」だろう。『麗的』がこの物語をスクリーンの上に再現したとしても、ベテラン脚本家の作品に比べ、決してひけをとらないだろう。

 「でも・・・」少年はちょっと言葉につまり、しばらく考えるとこう言った。「彼女には、沢山のボーイフレンドがいるんだよね」「まあ!」まだ楽観的に見えるその顔を眺めていると、どうしても尋ねざるを得なかった。「あなた、彼女の沢山いるボーイフレンドの内のただの一人なの? それともその中での特別な一人なの?」「わからない。でも、僕は彼女が僕のことを好きだって信じてる。彼女は僕と違うんだ。僕はすごく一筋なんだけど、彼女は同時に沢山の男の子を好きになれる。彼女にとっては、それが自然なことなんだ。僕は違うんだよね。もし、僕が一人の女の子を好きになったら、ずっとずっとその子によくしてあげたいと思うんだ」彼は、依然として幸せそうに笑った。現代の若者の恋に憂いは無いようだ。彼女、あなたの最初のガールフレンドなの? 私はそう尋ねた。

「二人目。最初の子はイギリスにいる。付き合い始めて二週間で、彼女はイギリスに行っちゃったんだ」まるで短編小説のようだ。「どの程度の付き合いのガールフレンドだったの?」「女性のいい友達。普通の友達よりちょっと上・・みたいな。今回ほどシリアスじゃなかったよ」


還有很長的路

 「テレサ・モウってどんな女の子なの?」私は尋ねた。写真のミス・モウはとても綺麗で、近頃の「紅楼夢」のブームのせいか、林黛玉の名前と並んで評されることさえあった。
彼は微笑みながら、成熟した客観的な口ぶりでこう言った。「彼女は17歳。とても活発でちょっと太め。仕事に対しては、とても野心的だね」
「仕事に対してとても野心的ですって?」現代のティーンエイジャーは、なんと素晴らしいことだろう。 
「この点に関しては、僕とすごく似てる。僕たちは、仕事に対して野心を持ってるんだ。僕たちには、まだまだ歩んで行かなければならない長い道がある。だから、時間があるときは毎日でも一緒に出かけるけど、時間のないときは二週間ぐらい会わなくても平気だよ。最近は彼女の方が撮影で忙しくて、もう長いこと会ってない。でも、自分たちはこういうのも悪くないと思ってるんだ。お互い気になって仕方がないということもないし、会えばまた同じように楽しいし。こういうのは悪くないよ。そう思わない?」

「でも、僕たちは本気なんだ」彼は続けた。どういう風に本気なの?と聞くと、彼は、「もう家に連れて行ったこともあるから、彼女は僕の家族とも親しいよ。みんなで一緒に海鮮料理を食べに行ったり、先月の僕の姉の結婚式には、彼女も参加したんだ」と言った。
 私は彼に、結婚の予定については尋ねなかった。彼は自分で自分を「もう子供じゃない」と強調したが、彼ぐらいの年齢の若者に尋ねるには、滑稽な質問だと思ったからだ。

 コーヒーショップを出ると、張國榮は小雨の中、夜のパーティに出席するための服を取りに、テーラーへと向かった。途中、映画館の前を通ると、彼は「北京語の映画は見る?僕はあまり見ないけど、ブリジット・リンのだけは見るよ。ブリジット・リンは本当に綺麗だよね。僕は、彼女の『窓外』の時の感じが一番好きだな」と言った。


本当に純情な男の子だ。



(訳:小蘭)

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