
とても悲しい。
亞慧が僕に電話してきて言った。「悪いニュースがあるの」
僕は彼女に何かと聞いた。彼女は「レスリーがたった今飛び下りて死んだの。」と言った。
僕 「どのレスリー?」
彼女 「Leslie Cheung」
僕 「Leslie?張國榮?」
彼女 「そう」
僕は聞いた。「點解?(どうして?)」
その後、僕はずっと何度も「點解?」と聞き続けた。
そのあとで彼女が何を言っていたか、僕はあまり覚えていない。
僕は彼のことを「哥哥」と呼ぶのを知らない。
僕は香港を離れる前からずっと彼のことをLeslieと呼んでいた。
これからも僕はずっと彼をLeslieと呼び続けるだろう。
香港に戻って来て以来、沙田馬場での十大中文金曲のあの晩、彼と慌ただしく一度すれ違っただけだった。とても残念なことに彼と親しく知り合う機会がなかった。
ここ数年来、彼の近況、彼の仕事、彼の生活、彼の何にも僕は知らない。
僕は思っていた。彼の身近にはたくさん友だちがいて、愛する人がいると。
僕は思っていた。彼がとても幸運で、とても幸せで、とても成功して、すでに入魂の境地に達しているとさえ。
彼がこの様に去ったのには、きっと彼には彼の理由があったのだろう。
たとえ僕が更に千回も一万回も「點解」と問いかけても、答えは得られないだろう。
Leslieが自分の口で言ったことでなければ、
僕は信じたくないし、信じないし、信じようとも思わない。
Leslieに言いたい。「行かないでくれ」
彼に伝えたい。「たくさんの人が君を愛してるんだよ」
時間を戻したい。事故のあった時に。
そしたらその場に誰かがいて彼を止められるかもしれない。
或いは彼に考える時間をあげられるかもしれない。
これが真実ではないと思いたい。
とても悲しい。
「Leslie、どうしてこうしなくてはならなかったんだ?安らかに。」
|
|