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TOPメモリー追悼の言葉>特別編〜張國榮を悼む
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-日中友好新聞連載-
中国映画<明星>物語 特別編
張國榮を悼む
石子順


 中国映画明星物語として42回つづいた“張國榮編”がつい3回前に、終わったばかりである。

 4月1日23時55分すぎごろ、TBSのNEWS23終了直前に筑紫哲也キャスターが「香港のスター、レスリー・チャンさんがホテルから転落死しました。自殺のようです」といった。
 まさか!と思ってNHKなど他のチャンネルをまわしたがひとことも触れていない。2日各紙朝刊は一斉にその死を報じていた。
 本連載を4人分まとめて平凡社から出すことになっていて追い込み最中だった。急遽、最終ページを追加した。以下はその全文である。
 本書の製作が最終段階になって張國榮の死が報じられた。

 4月1日午後6時40分ごろ(香港時間)に亡くなった。「力ルマ」で香港電影金像奨主演男優賞にノミネートされ、6日の授賞式には出席予定だった、と『朝日新聞』は伝えた。
 1年以上、張國榮の「明星物語」を書き続け、その存在が身近に感じられてきたものとして、その死は「惜しい、くやしい」に尽きる。
 張國榮は群星またたく香港映画界で、その美貌と演技でひときわ輝く明星だった。香港映画を引っぱってきただけでなく、中国大陸映画にも積極的にかかわって、香港映画のはばを広げ、深みを増す原動力となってきた。これからもいくつもの作品が生まれるはずだった。映画監督にも挑戦するはずだった。

 張國榮はなぜ死んだのか。ここでは何も言えない。詮索はしない。ただ、黙って耐えるだけだ。

 4月1日は、香港映画にとって大きな記念日になるだろう。大明星張國榮の命日として永久に記憶されることになるだろう。その作品はくり返し上映され、永く伝えられていくだろう。

 張國榮よ、さようなら、再見。そして謝々。

 スポーツ紙などは、張國榮の私生活にまで立ち入ってあれこれ書いている。死者に鞭打つような書きかたも見られる。 なぜ、張國榮の仕事についてもっと書かないのかと悲しい限りである。

 張國榮は、香港映画の中ではとくに中国映画に近づいていた。張國榮があって、陳凱歌も、葉纓も創作意欲を燃やした。鞏俐も張豊毅も燃えた。中国映画を輝かせる役割を果たした。香港にあって中国にたえず思いを寄せていた明星だった。

 甘いマスクで、きらめく演技を見せて多くのファンを魅了してきたが、その影では個人的な葛藤、悲しみを抱いていたのだ。人々を楽しませるために自分の生活を犠牲にしていたのだ。
 追いつめられたものは何か。健康について、人気について、愛について悩みは大きかったのだ。本連載をもし読んでくれていたら、少しは元気が出てきたのではないかと思うのはひとりよがりだろうか。


 張國榮は生きている――。



“「日中友好新聞」4月15日号4面、「中国映画明星物語」からの転載”
日本中国友好協会ホームページはこちら


 42回にわたり、一、中国人の俳優としての「張國榮」を追って、石子氏が連載されていた<明星>物語、私管理人もとても興味深く読ませて頂いておりました。彼は本当に、「中国」そして、「アジア」の誇りだ、というのを再認識させていただきました。
 転載を快諾してくださった、石子順氏、そして事務局の佐藤様、本当にありがとうございました。
尚、「日中友好新聞」では、5月5日付でレスリー・チャンの業績とその人生を軸に、中国映画、香港映画の深み、その魅力を伝える企画を予定されています。みなさまも是非ご一読くださいませ。

また、石子氏がこの<明星>物語で過去に取り上げた4人の俳優のをまとめた本が平凡社より出版されました。

『中国映画の明星(スター)』  〜朱旭、姜文、張藝謀、張國榮

石子順=著  平凡社
定価:本体 2400円  四六判  352頁  2003.04
ISBN4-582-28245-8 C0074 NDC分類番号 778 http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=282045










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