


映画祭パンフレット

「満座」の文字が。(拡大)

香港文化中心にて。(拡大) |
2004年4月7日 香港國際電影節 <2日目>
■「煙飛煙滅」「ルージュ」午後7時15分〜香港科学館
4月1日に遅れること1週間。4月7日、香港へ降り立つ。ホテルに到着後、腹ごしらえをして、香港電影節の上映会場である香港科学館へと早速向かう。開場1時間前に到着すると、すでに20人ほどが並んでおり、新聞の取材スタッフがその中の何人かにインタビューをしている最中だった。並んでいるのは、30歳前後の香港人の女性がほとんど。上映会場は、300人ほどが入る映画館で、比較的きれいな印象。入場者全員に嬉しいおまけ。それは、レスリーとアニタの映画にちなんだポストカード3枚と、映画フイルムをイメージした栞。これはとても良い記念に。会場はもちろん満席だ。隣りの女性が、今届いたばかりなのか「レスリーの時間」のクッション剤を静かにはがしている。そして、本を開くと冒頭の写真を凝視したまま微動だにしない。本当に真剣なまなざしで、レスリーの笑顔の写真を見続けている。
ほどなくオフィシャルの丁重な挨拶があり「煙飛煙滅」「ルージュ」上映開始。
「煙飛煙滅」では、画面に「導演・張國榮」の名前が出たとたん大拍手!ただ、後半になればなるほど、場内のすすり泣きの声は広がっていく。パッションの直後にこの仕事に取り掛かった時のレスリーの表情が思い出されてならない。エンディングロールも、涙しながらもちろん拍手喝采。
引き続き「ルージュ」の上映が始まる。アニタの唄に続いてレスリーが朗々と唄い上げる場面では、さっきの涙とは一転して「ヒュー!キャー!」という掛け声が飛び交い、ああ、香港の大画面でみているんだな、と実感する。ちょうど1年前のこの時間、お通夜に参列した人達もこの中には大勢いるのだろうなあ、と思いつつ・・・。ラストシーンのアニタの振り返る表情が、何とも言えず悲しい。あとで知ったことではあるが、この日はアニタの百箇日法要が行われていたようだ。
2000年夏、パッションを見終わった時と同じ道を、ネイザンロードに向かって歩く。街のあちらこちらが、ずいぶんと綺麗になった気がする。
2004年4月8日 香港國際電影節 <3日目>
■「烈火青春」午後12時30分〜「縁イ分」午後2時30分〜
影芸戯院CINE-ART 1
会場のシネアートは、湾仔運動場の隣りにあるビルの1階。なかなかシネアートが見つからず、うろうろしていると「海都海鮮酒家」のあるビルであることに気がつく。レスリーが45歳の誕生日をお祝いしたお店。さすがに一人で入るには気がひけるほど、風格のあるお店であった。
シネアートは、昨日よりも少し小さめの映画館で、200人位が入るスペースだろうか。時間的なこともあってか、さすがに満席ではなかったようだ。昨日と同様にポストカードと栞を配られる。上映が始まる前に、ファンの一人が「上映後2分間のお祈りをレスリーに捧げましょう」というコメントの入った紙を配っている。
まずは「烈火青春」。この作品を大画面で見るのは初めて。かなり以前にボロボロのビデオテープでみて、ラストシーンの思わぬ展開に、息を呑んだことを記憶しているくらい。それにしても、会場が寒い。かなり暖かくしてきたつもりでも、冷え切ってしまった…。
上映が終わると、何人かがスタンディングオベーション。すると次々と立ち上がって、場内全体で長い長い拍手。日本での追悼上映の時のちょっとした論議が頭をかすめた。
一旦外に出て、ほどなく再入場。「縁イ分」の上映が始まる。多くの人が、二本続けての鑑賞となる。この作品、渋谷の文化村で大笑いしながら見たっけ。不思議な邦題がついていて、チケット買う時に照れくさかったことも。まさか、香港の大画面で再びこの作品をみることになるとは。みている間に何度も何度もマギーの追悼の言葉が思い出された。
映画祭では、まだまだレスリーの作品上映が続くものの、私がみる予定であった作品はここまで。その夜、香港文化中心のギャラリーへ足を運び、映画祭にちなんだポスターの数々を堪能する。覇王別姫のレスリーの横顔に吸い寄せられ、しばし立ち止まる。その後、プロムナードを散歩していると、香港島のビルが展開する光のショーが目に飛び込んできた。(完)
レポート&写真 by プリシラ・タン |
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